目次
はじめに
NASDAQ100は過去20年で驚異的なリターンを叩き出してきました。しかし、その裏にはITバブル崩壊やリーマンショックといった大暴落の歴史もあります。積立投資家にとって暴落は避けて通れないイベント。本記事では「暴落が来ても積立を続けられる」ための防御術5選を解説します。
歴史に学ぶ2大暴落
ITバブル崩壊(2000〜2002)
- 背景:ドットコム企業への過剰投資が一気に剥落
- NASDAQ指数の下落率:ピークから約−78%
- 復活までの期間:実質回復に約15年
教訓:過大評価されたテック銘柄は暴落で真っ先に売られる。
リーマンショック(2008〜2009)
- 背景:サブプライムローン問題が引き金
- NASDAQ指数の下落率:ピークから約−54%
- 復活までの期間:約3年で回復
教訓:金融システム危機は幅広く市場を巻き込むが、回復も意外と早い。
暴落時に効く5つの防御術
1. ドルコスト平均法を徹底
高値でも安値でも同額を機械的に投資。平均取得単価を平準化し、暴落後のリバウンドを取りこぼさない。
2. 生活防衛資金を6か月分確保
暴落中に資産を売らずに済むよう、生活費6か月分の現金クッションを確保。解雇や収入減でも狼狽売りを防げる。
3. リバランスでリスク資産を抑制
ポートフォリオが株式に偏りすぎたら、債券・現金比率を戻す。自動リバランス設定や年1リバランスが有効。
4. QQQだけに集中しすぎない
NASDAQ100はハイテク偏重。S&P500や全世界株式、国内REITなどをサテライトで組み合わせてセクターリスクを緩和。
5. メンタルチェックリストを持つ
暴落時には「売りたくなる衝動」を客観視できるリストを用意。例:
- なぜ積立投資を始めたのか?目標は?
- 売った後にいつ買い戻す?再エントリー基準は?
- 過去の暴落データと回復期間を再確認
まとめ:暴落は避けられない前提で設計する
- ITバブルで−78%、リーマンショックで−54%──暴落は歴史上何度も起きた。
- 積立投資家は続けることが最大の武器。防御術で心と資産を守りつつ、長期でリターンを狙おう。
暴落時こそ、市場に居続けた者が将来の伸びを享受します。準備を整えて、次のチャンスに備えましょう。